2026年11月4日水曜日

オヨヨ島の冒険(1970)

 


最近、新しい本を買わずに古いものばかり読んでいると書きました。
今は先日(10月19日)亡くなった小林信彦のオヨヨシリーズ第一作「オヨヨ島の冒険」を読んでいます。

本の扉に「パパやママが買ってくれる童話がさっぱり面白くないといって、拗ねている子供たちに― いつまで経っても<おとな>になりきれないパパやママに―」とあります。今はたぶんアニメがそういう人たちの欲求を満たしているのだと思いますが、昔はそういうものが少なかったですね。

表紙のイラストを見ただけでそれだとわかる楽しいお話です。オヨヨシリーズは最初はジュニア向けの朝日ソノラマから始まりましたが、後にミステリ・マガジンなどに発表先を移して大人向けになりました。

わたしは小学校の図書館でシャーロックホームズシリーズを読み始めて以来、推理小説やミステリーばかり読んできました。それがある時、人が死ぬことばかりが物語になっているのがいやになって、以降、一切そういう小説を読まなくなりました。たぶん、子どもが生まれて「命」をリアルに考えるようになったのがきっかけだったような気がします(Big Fishのところでも似たようなことを書きました)。

朝日ソノラマでは井上ひさしの「ブンとフン」(1970)も好きでした。

2026年10月31日土曜日

家守綺譚 - 梨木香歩 / 近藤ようこ(2025)

 

しばらくBLOGを更新していないと思ったら、もう最終更新から8年経っていました。
最近、新しいものに興味がなくなって、古い音楽を聴き、古い本ばかり読み返しています。

なかでも梨木香歩の「家守綺譚」は再読率が高い作品です。
明治の終わりか大正と思われる時代に、河童や人魚が身の回りに当たり前にいる生活を送る小説家の日常が淡々と語られます。わたしが子どもの頃、同じような話を祖母から聞かされていた気がします。フィクションではなく本当にあった世界。
不思議な世界観なのに、ミステリーでもSFでもない極々普通な日常感が好きです。一話一話が短いのも助かります。

その作品が原作そのままに漫画になりました。作品の世界観を見事に描き切った近藤ようこの絵が素敵です。絵を見て「あぁ、こういうことだったのか」という発見があるのも楽しいです。

この漫画も繰り返し読むことになりそうです。

2018年12月25日火曜日

Happy Xmas - Eric Clapton (2018)


 今年はHoliday Album に恵まれなかった気がします。
 そんななか、一番の話題作は Clapton のこの一枚でしょうか。いたずら書きのようなジャケットの出来に反して、よく吟味されたアレンジで彼の本領を発揮した bluesy な内容になっています。
 でも、何か物足りません。
 というか、Clapton の Album としては良いのですが、Christmas の楽しさや幸せな感じが薄い気がするのです。
 ちょっと、残念な気がしました。

2017年12月23日土曜日

You Make It Feel Like Christmas - Gwen Stefani (2017)


 多分今年一番の話題作でしょう。
 スタンダードとオリジナルがそれぞれ6曲ずつ。スタンダードは選曲もアレンジもひねりがなくて凡庸かなと思いましたが、オリジナルはなかなか良いんじゃないですか?
 子供の頃に思い描いていたクリスマスと、大人になって過ごすクリスマスは、良くも悪くも違います。今はもうサンタさんよりあなた、こんな気持ちになるとは思わなかったな、そんな感じでしょうか。
 家でパーティーをするよりも、カーステレオでこのアルバムを聴きながら二人で賑やかなクリスマスの街を流したい。そんな気分の一枚です

2017年12月17日日曜日

A Very Kacey Christmas - Kacey Musgraves (2016)


 年をとると演歌が聴きたくなる、そんな年寄りにはなりたくありませんが、歌謡曲には少し傾く気持ちがあります。
 そんな耳には、ハワイアンやカントリーが心地よく聞こえます。
 Kacey Musgravesのクリスマスアルバムは、カントリー色は薄い気がしますが、昭和の時代の歌謡曲を聴くようなほのぼのとして優しい気持ちになれる一枚です。色数の少ないジャケットデザインも昭和初期のシングル盤みたいでしょ。
 そう思って聞いていたら、"Feliz Navidad"が「コモエスタ赤坂」に、"Mele Kalikimaka"が、曲名は思い浮かびませんが、ハワイアンテイストのムード歌謡のように思えてきました。
 三世代が集まる家族のクリスマスパーティーのBGMにオススメです。