2011年11月6日日曜日

Gattaca - Andrew Niccol(1997)

 突然ですが、孫が生まれました。「おじいちゃん」と呼ばれる年になったかと思うと、ちょっとショックですが、しばらくかわいい子供から遠ざかっていたのでうれしくもありますね。
 最近は胎内にいる時から性別がわかるので、生まれてくる時のハラハラがなくてつまらないような気がしていましたが、やっぱり生まれるその時にはどんな子が生まれてくるのか心配でドキドキしました。親でもないのに(^_^)。
 さて、この映画は、遺伝子操作によって生まれた優秀な「適正者」に、欠陥遺伝子が引き継がれているかもしれない自然妊娠による「不適正者」が差別される近未来の社会を描いています。未来といわず、現在の世界にもあり得そうで、ちょっと怖くなりました。
 ハンサムなジュード・ロウが、いかにも適正者という感じで出演していますが、彼が演じるジェロームは下半身不随の車椅子生活を余儀なくされています。不適正者の主人公は、彼から血液や尿などを買い取り、健康診断による検査をかいくぐって適正者になりすまし、宇宙飛行士になりたいという夢に向かって進んでいる、というお話です。
 神が造りたもうたものに間違いはない。世の中に「不適正」な人間なんていない。自分の運命は自分で切りひらくもの。夢は必ず叶う。…といった感じで、テーマはお決まりのヒューマニズム映画、と言っては元も子もありませんが、きれいな映像と落ち着いた音楽。登場人物たちも魅力的に描かれていてスクリーンから目を離せません。
 最後、ジェロームが選んだ運命に、胸が熱くなりました。

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