2011年9月27日火曜日

Seven Times Seven(新・黄金の七人 7×7) - Marco Vicario(1968)

 前回からのサッカーつながりで、この映画を思い出しました。
 刑務所に服役中の7人が、「おとなしくサッカー中継を見ている」ことになっている90分の間に脱走して造幣局に忍び込み、本物の紙幣を刷ってまた刑務所に戻り、出所後に大金をせしめる(はず)という痛快なコメディ映画です。
 奇想天外かつ巧妙な手口と、ハラハラドキドキなのに笑っちゃう展開。音楽もおしゃれです。シリーズ前2作でお色気を振りまいていた、「ルパン三世」でいえば峰不二子にあたるロッサナ・ポデスタ(Rossana Podestà)が出演しないのは残念ですが、面白さは一番かな。
 ところで、この映画はイタリア映画でしたが、この翌年に発表されたその名も"The Italian Job(イタリア人の仕事)"というイギリス映画(邦題:ミニミニ大作戦)も小粋ないい映画でしたね。かわいいミニMK IIが街中や地下水道を疾走するカーチェイスが見物でした。
 ルパン三世が好きな方なら、どちらも気に入ってもらえると思います。

2011年9月25日日曜日

The Sting - George Roy Hill(1973)

 来年(2012)のロンドン五輪に向けて、先に予選を通過した女子に続いて男子のアジア最終予選も始まりました。スタジアムに響く応援歌を聴いて、「良く耳にする曲だけどなんだっけなぁ」と考えていたら、なんと、映画「スティング」のテーマ曲"The Entertainer"じゃないですか。
 あの洒落たラグタイムの名曲と、うぉううぉうと野太い声で選手を鼓舞する歌が同じだなんて…、衝撃でした。
 甲子園の応援歌でも「なんで、ひみつのアッコちゃん(すきすきソング)なの?」とか思うことがありますが、この選曲も不思議です。
 それはそれとして、「明日に向って撃て!」(1969)に続く監督ジョージ・ロイ・ヒル、主演ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードのこの映画はいい映画でしたね。全体に流れるおしゃれな雰囲気と、ハラハラ・どきどき・ニヤリ・わっはっはと何度見ても目の離せないストーリー展開。そして、なんといっても主演二人の味のある演技が素敵です。
 ポール・ニューマンの人を食ったようなニヤリ顔。何十年経っても忘れられません。

2011年6月19日日曜日

ウルトラQ(1966)

 ウルトラQがカラー化されました。
 ウルトラマンシリーズと違ってあまり再放送されていないので、白黒でも見たいですが、カラー化されたとなればなお見たい。子供の頃はペギラやガラモン等の怪獣が好きでしたが、年を取って思い出すのは、気味の悪いケムール人や、強大なバルンガ、闇にうごめくタランチュラなど。現実にありそうな怪奇ものの方が思い出深いです。
 白黒だったから怖かった、ということもあるでしょうが、カラー化されてどんな風合いになったのでしょうか。色がついても、あの不思議な感じは残されているのでしょうか。
 Blurayは、割引があっても全巻で4万円以上。今のわたしには痛すぎる価格です。折りたたみ自転車も一眼レフデジカメもどんどん遠くなってしまいます。発売は8月。一ヶ月間、迷いは続きそうです。

2011年3月6日日曜日

BALLAD 名もなき恋のうた - 山崎貴(2009)


 今日も調布映画祭に行きました。
 今日観たのは、あの「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」(監督:原恵一、2002)の実写版。原作が「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」(監督:原恵一、2001)と並び称される傑作だっただけに、あまり期待はせず、つよぽんとガッキーと白組のCGを見に行きました。
 公開直前につよぽんが全裸泥酔事件を起こして騒ぎになりましたが、思えば、あの「しんちゃん」の強烈なキャラを実写化できなかったので作品外で彼がハメを外してみたのかも、なんて。原作と比べてしまえばいろいろ意見もありますが、主役二人の好演は良かったですよ。
 それにしても、前述のクレしん2作は奇跡のような映画でしたね。ハチャメチャなしんちゃんのキャラクターと、大人の鑑賞にも堪えるストーリー展開が破綻無く見事に作品としてまとめ上げられていました。必見です。

2011年3月5日土曜日

ゴジラ - 本多猪四郎(1954)

 調布映画祭が開催中です(明日6日(日)まで)。
 「映画のまち調布」ならではのイベントで、毎年、話題作を無料で見られるのがうれしいです。DVDばかりではなく、たまには大画面で見ないとね。
 今日は「ゴジラ」の第一作目を見てきました。その後の怪獣映画の原点となる記念すべき作品ですが、改めてみてみると、今更ながらにその後の作品との違いが際だって感慨深いものがありました。
 ゴジラに破壊された東京の景色は、空襲の跡のようです。被害者の収容先には野戦病院のイメージがダブって見えます。「お父さんの所に行けるね」と言いながらうずくまる母子、そんな台詞が今の映画に考えられるでしょうか。どの場面にも戦争の影が色濃く落ちています。昭和29年(1954)3月に起きた第五福竜丸の被爆事件が映画製作のきっかけになったと伝えられているとおり、戦争はいやだ、町を焼かれたり愛する人を失うのはもうたくさんだ、というメッセージが痛いほどに伝わってきます。
 直接戦争を描いたものではありませんが、寓意に満ちた反戦映画として、怪獣映画なんて子供だましの色物だと言う人にも見て欲しいと思います。
 ところで、ゴジラに関する委員会答弁のシーンに、煮え切らない発言をする男性議員を「馬鹿もん!」と一括する女性議員団が登場します。一時期、「戦後強くなったのはパンストと女だ」といわれていたことがあったのを思い出してにやりとしてしまいました。