2014年10月26日日曜日

大科学実験 (NHK Eテレ 土曜 19:45 ~ 7:55)

 かつて、タモリの「トリビアの泉」(CX系)の「トリビアの種」というコーナーで、「ティッシュペーパーを何枚重ねたら弾丸を貫通しないで止めることができるか」といった(なんの意味もない)実験を(くそ)まじめにやっていましたが、それのNHK版がこの大科学実験です。
 アル・ジャジーラ子どもチャンネルや南西ドイツ放送協会、スウェーデン教育放送との国際的共同制作。トリビアの種とは箔の付き方が違いますね。
 「太陽の光だけで中の空気を暖めた気球で人を持ち上げることができるか」、「時速100kmで走る自動車から後方に向かって時速100kmで打ち出されたボールは空中に止まって見えるか」、「100人の貧乏ゆすりで発電して10,000個の電球を点灯できるか」など、教育的内容なのか、単なるトリビアなのか、ちょっと苦笑いしてしまうようなテーマを大がかりな実験装置で検証する番組です。
 テーマについて「○○できるか」と言う書き方をしましたが、番組の基本姿勢は「できる」。試行錯誤をくり返しながらも実験を成功させ、「だから、やってみなくちゃ分からない」という細野晴臣のナレーションで番組が終わります。
 はぁ~?とあきれながらも、つい見入ってしまうのはやっぱり「実験」の力でしょうか。「どっからそんなにでかい装置持ってきたんだよ!」とか「うわっ、そんなことできんのか!?」などと突っ込みながら、家族でにぎやかに見ると楽しいですよ。
 それにしてもNHKってお金があるんだなぁ、とつくづく感心します。

2014年10月8日水曜日

超絶 凄ワザ! (NHK総合 木曜日 22:50 ~ 23:20)

 昨年、やらせ疑惑で放送打切りになった「ほこ×たて」(CX系列)は、面白い番組だったのに惜しいことをしました。「矛盾」という言葉の由来となった「どんな盾も突き通す矛」と「どんな矛も防ぐ盾」を現代に当てはめた、さまざまな対決は見応えがありましたね。
 今は、「ほこ×たて」に「プロジェクトX」の要素を加えたこの番組が面白いです。
 一つのテーマに対してどちらが優れたものを造れるか、日本の物づくりを支える職人技が対戦します。ホッピングのジャンプ競争、コマの最長不倒比べ、まっすぐに転がる球、遠くまで飛ぶ紙飛行機など、そんなこと競ってどうするの?と思うような内容でも、手に汗握る展開と驚きの結末に目が離せません。
 なかでも、コンピューターを駆使したハイテク軍団を平均年齢72才の熟練工軍団が鍛え上げた腕一本で打ち負かしたコマ対決には感動しました。トヨタやソニーの名を借りて世界でもてはやされる日本の技術力は、こういう底力に支えられているんですね。
 「凄ワザだ!」
 きっと、あなたも番組ナレーターと一緒になって、TVの前で叫ぶことでしょう。