2014年12月25日木曜日

Acapella Christmas - The Manhattan Transfer (2004)

 今年のクリスマス特集はPENTATONIXのアカペラから始まったので、最後もアカペラで締めましょうか。
 10月に惜しくもリーダーのTim Hauserが亡くなったマントラの2枚目のクリスマスアルバム。J-I-N-G-L-E Bell と綴りをばらした"Jingle Bells"から始まるスインギーな歌声が素敵です。
 彼らのキャリアの中で初めてになる全曲アカペラだけのアルバムです。発表当時で、すでに結成30年を越えていて、いぶし銀の味わいある歌声を聞かせてくれます。
 彼らの子どもたちをゲスト・ボーカルに迎えた曲もあって、ジャケット裏の写真では、子どもたちに囲まれてにこやかにくつろいだ彼らの姿にほっこりさせられます。
 もう彼らのコーラスは聴けないんですね。残念です。

2014年12月24日水曜日

A Mary Christmas - Mary J. Blige (2013)

 昨日が赤だったので今日は白。サンタの衣装に合わせてジャケットを選んでみました。
 オリジナル曲無し、全曲カバーのクリスマスアルバムです。選曲も直球勝負。礼拝の後のクリスマス祝会で歌っても良さそうな古典ばかりですが、どれもみな彼女らしいアレンジでカバーであることを忘れそうになりました。“Queen of Hip-Hop Soul”の名に相応しい貫禄ある歌声に魅せられます。
 "Come on base"と言う彼女の仕切りで始まる"Rudolph, The Red-Nosed Reindeer"はかっこよくて痺れます。Kelly Clarksonのアルバムでもそうでしたが、Rudolphはキラーキャラかもしれませんね。
 今日はクリスマスイブですね。Have a Merry Christmas !

2014年12月23日火曜日

Wrapped in Red - Kelly Clarkson (2013)

 アメリカの人気オーディション番組「American Idol」の初代チャンピオンKelly Clarksonのクリスマスアルバムです。
 「アイドル」と銘打った番組出身ですが、その域をとっくに超えた圧倒的な歌唱力で聴かせてくれます。 Mariah Careyのクリスマスアルバムを彷彿とさせる雰囲気もありますが、よりポップな仕上がりになりました。
 "Run Run Rudolph"ではBruce Springsteenばりの熱唱で、ちょっと意外な一面も見せてくれます。
 みんなでにぎやかに楽しむパーティーのBGMにピッタリ。でもBGMとして聴くにはもったいない。そんな素敵なアルバムです。

2014年12月21日日曜日

Christmas - Michael Bublé (2011)

 昨日紹介したDiana Krallとパーティーで一緒だったのは誰だろう、と思ったらこの人の顔が浮かびました。年下ではありますが、同じカナダ出身の色男です。
 プレゼントを後ろ手に持って、人待ち顔なジャケット写真。あぁ、いい男だなぁ、って思いませんか?ルックスだけでなく、若い頃のシナトラを彷彿とさせるイイ声でも女心を(男心も)くすぐります。
  Bing CrosbyやFrank Sinatraを継ぐ、正統派クリスマスアルバムという雰囲気に仕上がっています。
 NHKの朝ドラの影響で、ウィスキーを飲む若い人が増えているのだとか。オンザロックを飲みながら聴くには、絶好の一枚ですね。

2014年12月20日土曜日

Christmas Songs - Diana Krall (2005)

 あぁ、クリスマスパーティーで飲み過ぎちゃったわね。
 そんな感じでしどけなく椅子にもたれている写真が気になります。
 あんた、ナニ見てんのよ、とでも言いたそうな感じでこちらを睨んでいますが、ニコニコ笑っていないところがそのままアルバムの雰囲気も伝えている、とも言えるかもしれません。楽しいクリスマスパーティーよりは、二人だけの大切な夜にぴったりのアルバムです。
 オーソドックスなジャズスタイルで、時にビックバンドを率いて、素敵なピアノと深みのある歌声を聞かせてくれます。オーソドックスな選曲で、ある意味物足りないと思う方もいるかもしれませんが、安心して聴ける定番の一枚かなと言う気もします。
 クリスマス前の週末と飛び石連休、日中はパーティーやプレゼント探しに忙しく過ごしても、夜は彼女の歌をBGMにしっぽりとしたいですね。

2014年12月18日木曜日

Stars Come Out for Christmas - Various Artists (1991)

 ウェストコーストのいわゆるAOR系と言われていた人たちを集めたオムニバスアルバムです。オリジナルはI、IIの2バージョンがリリースされましたが、日本版では両方を足して2で割ったダイジェスト編集盤としてリリースされました。
 もちろん(というのも変ですが)今は廃盤ですが、MP3ダウンロードでオリジナル盤が購入できます。
 Commodores、Little River Band、Stephen Bishop、Karia Bonoffなど、懐かしい名前が目白押しで、レンタルショップでこのアルバムの日本版を見つけた時は、ハレルヤ、ハレルヤと叫びたくなってしまいました。全体に優しい雰囲気の、心温まる素敵な演奏が収められています。
 懐メロというと演歌みたいですが、わたしにはこの時代のウェストコーストサウンドがとても懐かしいです。
 Don McLeanが唄う赤鼻のトナカイは、心なしか彼の代表曲"American Pie"に似ている気がしてニヤニヤしてしまいました。

2014年12月15日月曜日

Four Hands & a Heart Christmas - Larry Carlton (2014)

 先日、念願のChristmas At My Houseを手に入れたばかりのLarry Carltonが新作を出しました。衝動的にAmazonでぽちっとしてしまいましたが、なんと出荷はクリスマス後だとか。とりあえず試聴の感想です。タワレコとかの実店舗に買いに行けば手に入るんですけどね。
 前作のファミリーな感じとは打って変わって、今回はJazzyで大人の雰囲気。家族が寝静まった後、深夜のソファーに独り沈み込んで、ブランデーかウィスキーのオンザロックかそんな濃いめのお酒を舐めながらギターをつま弾いている。そんな感じのクリスマスアルバムです。
 アコースティックとエレキの多重録音。タイトルにあるとおり4本の手だけで演奏される名演にしびれます。
 早く届かないかな。

2014年12月11日木曜日

Wonderful Christmas - Various Artists (2004)

 AMAZONで商品を検索すると、それがどれぐらい人気のものなのかランキングが表示されます。今日(2014/12/11)現在、このCDのランキングは以下の通り。
 58位 ─ 音楽 > ソウル・R&B (719日間100位以内
 94位 ─ 音楽 > ポップス (445日間100位以内
 98位 ─ 音楽 > ジャズ・フュージョン (577日間100位以内
 すでに廃盤になっているのにこの人気は驚きです。
 わたしはたまたま店頭で見て、毛糸編みの温かそうなデザインが気に入ってジャケ買いしたのですが、ネットで買う人たちは何か目的があって検索した結果、これが引っかかって購入するわけですよね。しかも廃盤ですから中古でも欲しいという魅力はなんでしょう。
 個人的には、John LennonとPaul McCartneyのクリスマスソングが一緒に収められていることと、ほかの盤ではなかなか見かけないBasiaの"Angels Blush"が聴けることが気に入っているのですが、ランキングで見る限り、この盤の魅力はそこではないようです。
 Gladys Knight & The Pipsの日本未発表曲"That Special Time Of Year"やCeline Dionの"Don't Save It All For Christmas Day"あたりが引っかかるのでしょうか。
 ガチャガチャとやかましい(良く言えば明るくて元気な)リズム重視の曲や、朗々と歌い上げる重々しい歌はなく、全体的に落ち着いた大人の雰囲気を感じさせるいい選曲だと思います。

2014年12月9日火曜日

Holiday - Earth Wind & Fire (2014)

 息子たちが見ている東京MXの「Disco Train」という番組を、時々、一緒に見ます(聞きます、かな)。最近、職場でもこの番組を見ている人がいることがわかりました。われわれの世代には、'70~'80年代中心の懐メロ選曲がうれしいです。
 番組の人気が海外にも伝わった(?)…はずはないと思いますが、Earth Wind & Fire(EWF)のホリデーアルバムが出ました。
 EWFのヒット曲と言えば"September"(11月)。それで次はクリスマスなのかなと思ったら、本当にSeptemberをベースにした"December"(12月)という曲が収録されていました。病気療養中のMaurice WhiteもSeptemberのオリジナル音源で参加しています。
 "Snow"という曲はなんと日本語。♪雪やこんこんアラレやこんこん~って、こんなファンキーな童謡聞いたことないぞ。
 誰が聞いてもEWFとわかる元気の出るクリスマスソングが満載です。Mauriceもこれを聴いて元気になって欲しいですね。

2014年12月2日火曜日

Christmas At My House - Larry Carlton (1989)

 廃盤になっていたアルバムを、やっと中古で手に入れました。
 中古でも新品並みの値段がします。なかなか出物がなくて、一時は万の値段が付いていたこともありました。
 鳥肌が立つような名演があるわけでもなく、オリジナル曲は1曲だけ。それも後々繰り返しカバーされるような名曲というわけでもありません。でも、廃盤にするには惜しいアルバムです。
 20年以上前の録音なのに全然古くささを感じない、いつまでも繰り返し聞けるエバーグリーンな演奏を聴かせてくれます。
 何曲か入っているボーカル曲を歌っているMichele Pillar は、彼の奥様。アルバムジャケットの裏には、暖炉の前で家族とくつろぐLarryの写真が使われています。
 タイトル通り、わが家でくつろいで迎えるクリスマスにはぴったりのSmooth Jazzの名盤です。

2014年11月27日木曜日

That's Christmas to Me - PENTATONIX (2014)

 今年もクリスマスシーズンが近づいてきました。恒例の、ホリデーコレクションです。
 ネット全盛の今日この頃、YouTubeでの再生回数が何千万回にもなると話題のアカペラグループです。コーラスパートはもちろん、ボイスパーカッションも加わって厚みのある歌声を聞かせてくれます。
 YouTubeで見ると、ベースがブンブン言う時の唇の震えや、胸を叩いてドラムの音を出すところなどが面白く、何曲も続けて聞きたくなりました。なるほど再生回数が増えるのも頷けます。
 もちろん、ハーモニーも絶妙。やっぱりクリスマスキャロルはコーラスで聴きたいよね、と改めて思いますね。
 今年一番のお奨めかも。
 惜しいのは、最初にビデオから入ってしまうと、映像のないCDが少し物足りなく感じてしまう事でしょうか。

2014年10月26日日曜日

大科学実験 (NHK Eテレ 土曜 19:45 ~ 7:55)

 かつて、タモリの「トリビアの泉」(CX系)の「トリビアの種」というコーナーで、「ティッシュペーパーを何枚重ねたら弾丸を貫通しないで止めることができるか」といった(なんの意味もない)実験を(くそ)まじめにやっていましたが、それのNHK版がこの大科学実験です。
 アル・ジャジーラ子どもチャンネルや南西ドイツ放送協会、スウェーデン教育放送との国際的共同制作。トリビアの種とは箔の付き方が違いますね。
 「太陽の光だけで中の空気を暖めた気球で人を持ち上げることができるか」、「時速100kmで走る自動車から後方に向かって時速100kmで打ち出されたボールは空中に止まって見えるか」、「100人の貧乏ゆすりで発電して10,000個の電球を点灯できるか」など、教育的内容なのか、単なるトリビアなのか、ちょっと苦笑いしてしまうようなテーマを大がかりな実験装置で検証する番組です。
 テーマについて「○○できるか」と言う書き方をしましたが、番組の基本姿勢は「できる」。試行錯誤をくり返しながらも実験を成功させ、「だから、やってみなくちゃ分からない」という細野晴臣のナレーションで番組が終わります。
 はぁ~?とあきれながらも、つい見入ってしまうのはやっぱり「実験」の力でしょうか。「どっからそんなにでかい装置持ってきたんだよ!」とか「うわっ、そんなことできんのか!?」などと突っ込みながら、家族でにぎやかに見ると楽しいですよ。
 それにしてもNHKってお金があるんだなぁ、とつくづく感心します。

2014年10月8日水曜日

超絶 凄ワザ! (NHK総合 木曜日 22:50 ~ 23:20)

 昨年、やらせ疑惑で放送打切りになった「ほこ×たて」(CX系列)は、面白い番組だったのに惜しいことをしました。「矛盾」という言葉の由来となった「どんな盾も突き通す矛」と「どんな矛も防ぐ盾」を現代に当てはめた、さまざまな対決は見応えがありましたね。
 今は、「ほこ×たて」に「プロジェクトX」の要素を加えたこの番組が面白いです。
 一つのテーマに対してどちらが優れたものを造れるか、日本の物づくりを支える職人技が対戦します。ホッピングのジャンプ競争、コマの最長不倒比べ、まっすぐに転がる球、遠くまで飛ぶ紙飛行機など、そんなこと競ってどうするの?と思うような内容でも、手に汗握る展開と驚きの結末に目が離せません。
 なかでも、コンピューターを駆使したハイテク軍団を平均年齢72才の熟練工軍団が鍛え上げた腕一本で打ち負かしたコマ対決には感動しました。トヨタやソニーの名を借りて世界でもてはやされる日本の技術力は、こういう底力に支えられているんですね。
 「凄ワザだ!」
 きっと、あなたも番組ナレーターと一緒になって、TVの前で叫ぶことでしょう。

2014年6月7日土曜日

みんなのうた 映像集 (2003)

 二人目の孫が生まれたので娘一家が里帰り中です。
 それで上の子のお守りをするのですが、このDVDが好評で、毎日毎時間のように見させられます。
 あまりにも繰り返し見るので、東芝から出ている別のベスト盤も買いましたが、そちらはあまり人気がありません。
 エイベックスのこの盤は、選曲も映像も高水準で何回見ても飽きないから不思議です。
 わたしのお気に入りは岡本真夜の「ハピハピ バースデイ」、孫は谷山浩子の「そっくりハウス」にはまっているようです。「みんなのうた」には楽曲だけのCDもありますけど、やはり映像があった方が数段いいですよね。「ハピハピ…」の幸せな感じや「そっくり…」の不思議な雰囲気が良く伝わります。
 「みんなのうた」には名曲が沢山あるのですが、著作権やテープの保存状態などの問題で、今では見られないものも多くて残念です。

2014年4月30日水曜日

びじゅチューン!放送再開です

待望の、びじゅチューン!の新シリーズが始まります。
 NHK Eテレ、毎週日曜日17:55~18:00。
お見逃し無く。

2014年4月29日火曜日

シリーズ世界遺産100 (NHK 総合 毎日4:15~4:20)

 先日、世界遺産登録がほぼ内定したことが報じられた富岡製糸場が、ゴールデンウィークを迎え多くの観光客で賑わっているそうです。
 そこで、今日紹介するのはNHKの 「シリーズ世界遺産100」。5分という短い時間の中で、簡潔かつ必要十分に各地の世界遺産を紹介してくれる番組です。
 "100"と銘打っていますが、1年365日ほぼ毎日放送されて何年にもなります。繰り返し再放送されているようですが、「あっ、これ見たことがある」というものになかなか当たりません。調べてみると世界遺産の登録数は2013年現在で981件もあるそうです。仮にその半分が番組化されているとしても、一通り放送するのに2年近くかかる計算ですね。
  番組を見て、居ながらにして世界旅行ができる、と思うか、旅に出られずにTVを見ている自分に悶々とするか。あなたはどちらですか。

2014年4月2日水曜日

東京サイト (TV朝日 月~金曜 14:55~14:59)

 忙しくしている間に、録画して見ていない番組がかなり溜まってしまいました。そういう時でも、5分番組はちょっとした隙間時間に消化できるので便利です。
 東京都が提供するこの番組は、児童福祉や防災対策など生活に関する様々な情報を週替わりで紹介しています。なかでも楽しみなのが、都内の名所や季節のイベントに関するもの。天真爛漫にナビゲートする林家きく姫のキャラクターも魅力です。
 先週は「江戸東京博物館たてもの園」、今週は「乗り物で春の東京観光」がテーマでした。
 お散歩ネタの収集に便利な番組です。

2014年3月16日日曜日

もういちど、日本 (NHK Eテレ 月曜 6:20~25 火~金曜 5:55~6:00)

 たった5分なのに、いや5分だからこそ、ギュッと濃縮された深く芳醇な味わいのある紀行番組です。
 毎週金曜日の「新日本風土記」と連動して、日本各地の自然や文化を紹介してくれます。
 ちっぽけな日本、みんな同じような顔になってしまったのっぺらぼうの現代に、こんなにも豊かな自然や多彩な文化があったのかと、毎回感動して観ています。番組のCMで松たか子さんが言う「日本ってイイ国だなぁ。あ、ていうか、自分の国じゃん」、というせりふがこの番組の良さを語り尽くしていますね。
 "珠玉"という言葉を冠しても、決して褒めすぎではないでしょう。
 本編の「新日本風土記」はBSなので、わが家では見られないのが残念です。

2014年3月6日木曜日

Disco Train (東京MX 日曜日 12:00 ~ 13:00)

 なんで今さらディスコなのか知りませんが、20代の息子たちが夢中になって見ています。'70年代後半から'80年代にかけてのヒットチューンが目白押しなので、わたしも何となく懐かしくて見てしまいます。いや、正確には、聴いてしまいます、ですかね。
 学生時代は街では遊ばない山男でしたし、社会人になってからは仕事が忙しくてディスコには縁がありませんでしたが、年代的にはSaturday Night Fever(1977)を劇場で観た世代なので、当時のディスコ音楽はけっこう聞かされました。特に好きだったわけではありませんが、やっぱり青春の一コマを飾った音楽だったことは確かです。
  「ボリュームを上げながら聴くTV」が番組コンセプトなのだとか。余計な演出のないNonStop MIXがサイコー!(って死語ですか(笑))
 去年の5月に始まった時には、DJがひとりでターンテーブルを廻しているだけだったのですが、回を追う毎に女の子が横に座るようになり、その人数が増え、最近はフロアに出て踊るようになり、と内容が豪華(?)になっています。スポンサーも増え、関連イベントも開かれるようになりました。番組の評価が上がっていると言うことですね。わかりやすくてイイです。
 なんだか子供の成長を見るようで楽しいね、なんて言いながらTVの前でニコニコしています。

2014年3月4日火曜日

朝の周波数カード (TVK 毎朝 4:55~5:25)

 「ピー」という試験電波とカラーパターン。「朝の周波数カード」という番組名の通り、1日の始まりに流れる試験放送です。
 耳障りなピー音に耐えること1分、画面が多摩川や横浜港の映像に切り替わって、リラックスした音楽が流れてきます。映像は固定カメラのライブ中継。音楽はCD1枚分をなんの編集もなく流すだけ。30分番組なので、途中で切れるのもお構いなしです。しかも、曲紹介も何もありません。
 Smooth Jazzや軽めのポップスなど。街が起き出す前の時間帯の、ほとんど動きのない景色にぴったりと合った選曲が素敵です。
 だんだんに夜が明けていく様子をぼんやりと眺めながら心地よい音楽に耳を傾けていると、頭がスーッと空っぽになっていきます。朝の始まりの番組ですが、徹夜明けの、あーっ終わったぞー、という気分の時に最適な番組ですよ。

2014年3月2日日曜日

びじゅチューン! (NHK Eテレ 休止中)

 「美術」"tune"のタイトル通り、古今東西の美術品をテーマにしたオリジナルソングを紹介する5分番組。素人っぽい絵、シュールな歌詞、音痴すれすれの歌に「なんじゃこりゃ!?」と思いつつも、番組が終わった瞬間から鼻歌が止まりません。
 作品の制作が追いつかないのか、3本づつ2シーズンやったところで現在は休止中。タイトルバックにはまだ取りあげられていない作品(ムンクの「叫び」とか)がいくつも出ていたので、近いうちに再開されることを楽しみに待っています。
 見逃した方は、NHKのHP(http://www.nhk.or.jp/bijutsu/bijutune/)を是非チェックして下さい。6曲の動画がアップされています。
 ハマリます。

2014年2月27日木曜日

F.C.TOKYO魂! (東京MX 金曜日 22:00 ~ 22:30)

 いよいよJリーグ開幕ですね。試合の前日には、東京MXの「F.C.TOKYO魂!」を見て気分を盛り上げましょう。
 この番組のおもしろい所は、スポーツキャスターと女性が出演しないこと。男性タレント4人が、休み時間に教室の後ろに集まって無駄話をしている高校生のノリで番組を進行しています。
 出演者はもちろん、インタビューや番組企画でいじられる選手のキャラもおもしろくて、勝っても負けても、試合がなくても楽しい番組です。
 MXでF.C.TOKYO戦が中継される時には、この番組メンバーが出演して応援をします。自ら「偏った中継番組」という通り、対戦相手はほとんど無視。この時だけは女性アシスタントが付くのですが、番組の構成上敵側のベンチリポーターを置かないといけないので、しかたなくそこにアサインしたという感じで、ほとんど声も顔も出てこないというかわいそうな状況になっています。
 見る方もF.C.TOKYOを応援しようと思って見るわけですから、一体感があってイイですね。
 1日の初戦はアウェーの柏戦。ガンバレ、トウキョウ。

2014年2月24日月曜日

ロケみつ (TBS 月曜日 27時頃~)

 地上波デジタルに切り替わってTVを買い換えてから、TV番組を録画で見るようになりました。今までのTVには無かったHD録画機能がついていたから、というのはもちろん、ほかにもいくつか理由があります。
 (1) TVが一台になって家族それぞれが見たい番組を見られなくなった
 (2) 夜勤あり日勤あり、休日の曜日もまちまちで見たい番組をオンタイムで見られなくなった
 (3) 夜勤の休憩時間にTVを見ておもしろい深夜番組を発見した
 そのきっかけになったのが(3)で見つけたこの番組です。大阪毎日放送の人気番組ですが、東京では約1ヶ月遅れのTBS深夜枠で放送されています。
 吉本の若手芸人があるテーマを持って旅をしてその内容をBLOGに書いていきます。何本か並行して収録されたそれぞれの旅の企画もおもしろいのですが、ポイントは、そのBLOGに寄せられる応援コメントが1,000件に満たないと企画は終了という過酷な設定。コメントを集めるために番組を盛り上げる出演者やディレクターの頑張りが見所です。
 1ヶ月遅れなのでBLOGを見るとネタバレになってしまうのが東京では辛い所ですが、視聴者の反応がすぐに番組に反映されるというのはおもしろいですね。
 見始めた頃は国内を旅行していた早希ちゃん(桜・稲垣早希)が、今ではヨーロッパ横断に挑戦しています。ハプニングだらけの珍道中が楽しいですよ。

2014年1月28日火曜日

Big Fish - Tim Burton (2003)

 娘が孫の育児をしていて発見をしたそうです。
 「お父さん!子供をあやしながら適当な歌を作って歌うのって、うちだけらしいよ。」
 後日、似たような相談事をどこかの投書欄で見たことがあるので、これがわが家に限ったことではないのは明らかなのですが、少なくとも娘の周りにはそういう人はいないらしく、親と同じように口からでまかせの歌を歌っていたら驚かれたというのです。
 寝る前に聞かせる昔話なんかもけっこう適当に話していたので、それも笑い話になりました。
 うちの子たちはそれを自然に受け止めていたようですが、この映画では父親が繰り返し語って聞かせるほら話(わたしのでまかせ歌や話とはレベルが違いますが…)がもとで、父子の間に溝が生じてしまいます。その溝が埋まらないままに時が過ぎ、とうとう父に最後の時が訪れます。自身も父になろうとしていた息子は父と和解できるのか。
 最初に見た時には、いい話だったとは思ったものの、アメリカ映画には良くある父子和解映画の一つだな、ぐらいにしか思っていませんでした。それを最近見直して、これはティム・バートンの最高傑作かもしれない、とまで思うようになったのです。
 自分に孫が生まれたこと、親が年老いてだんだん先のことを考えざるを得なくなってきたこと。そんなこんなをめぐって過去から現代そして未来へと続いていく家族の絆のことを意識するようになったわたしの心のツボに見事にはまってしまったようです。
 わたしはあんな風に自分の父を見送ることができるだろうか。わたしはあんな風に残された人たちの心の中に残れるだろうか。そんなことを考えながらも、ラストシーンからエンディングロールの間、わたしはニコニコが止まりませんでした。涙ではなくニコニコ。とっても幸せな気持ちがあとからあとからあふれてくるのです。

 わたしは今でも子供向けの絵本が好きです。大人向けの小説には恋愛と殺人しかない(極論ですが)のに、絵本には愛も友情も冒険も不思議も謎も勇気も悲しみも夢もおいしいものもきれいなものも友達も恐竜も宇宙人も、そしてなんでもない日常も、あらゆるバリエーションのお話が詰まっていてワクワクさせられるのです。
 ティム・バートンの映画はそんな絵本の楽しさに似ています。この映画でもほら話の部分は内容もビジュアルも絵本そのものでした。でもそれが境目なく現実とつながっている。そこが彼の真骨頂です。そして、絵本が子供達に語りかけるように大切なことを教えてくれるのです。
 彼にしか作れなかった映画。大げさかもしれませんが、そんな気がします。