2015年12月24日木曜日

(There's No Place Like) Home for the Holidays - Carpenters (Christmas Portrait,1978)

 今日の仕事帰りの電車は混んでいましたね(the traffic is terrific)。
 若い人たちは街に繰り出して、おしゃれなレストランやホテルでクリスマスを過ごすのかと思っていたのですが、やっぱり多くの人は、クリスマスイブは家に帰ってチキンやケーキを食べようよ、と思うのでしょうか。
 クリスマスソングでも、"I'll Be Home For Christmas" "Home for Christmas" "Driving Home For Christmas" 等など、いろんな人がクリスマスには家に帰ろうよと歌っています。
 この歌はPerry Como(1954)のオリジナルで知られていますが、わたしの世代ではCarpentersの方がなじみ深いですね。カレンの温かみのある歌声を聞くと、あぁ家に帰りたい、家が一番だと思います。Carpentersは兄弟だから、家庭的な雰囲気がにじみ出てくるのかもしれません。
 もうすぐイブの夜も終わりです。みなさん、楽しい時を過ごせましたか?
 さて、そろそろ、明日の朝のプレゼントを楽しみにお布団にはいることにしましょうか。

2015年12月15日火曜日

Home for Christmas - Lisa Wahlandt mit Suen Faller (2014)

 オリジナル曲は1曲だけだというのに、半分以上が聴き慣れない曲です。知っている曲もアレンジが独特で、今までとは雰囲気がずいぶん違います。中でも、Tori Amosの"Winter"をカバーで聴くのは初めて。全体に新鮮なイメージの一枚です。
 ドイツのジャズシンガーということしかわかりません。Wikipediaにもドイツ語ページしかありませんが、CDはもう何枚も出ているので無名の新人ではなさそうです。
 少しハスキーな歌声がとてもイイ感じ。伴奏は最小限で、その抑えられた感じがわたしは好きです。小さなコンサートホールで、集中して聴きたい感じがします。
 ドイツの冬って寒いんだろうなぁ。何となくそんなことを思いました。

2015年12月11日金曜日

The Taylor Swift Holiday Collection - Taylor Swift (2007)

 グラミー賞のノミネートが発表されましたね。
 Kendrick Lamarの11部門ノミネートが話題になっていますが、過去(2009)に最年少で年間最優秀アルバム賞を受章したTaylor Swiftも7部門に名前が挙がっています。
 今や飛ぶ鳥も落とす勢いの彼女がデビュー間もない頃に発表したクリスマスアルバムがこれ。収録曲6曲のミニアルバムですが、2曲のオリジナル曲がなかなかいい出来です。カバーでは、"Silent night"のアレンジが素敵です。きよしこの夜ってこんな曲だったっけ?と思わせる、彼女の独特のアレンジを是非聴いてみて下さい。
 ジャケット写真も収録曲もちょっと垢抜けない感じがしますが、かえってそこがホッとするような気もします。最近の彼女をカントリーシンガーだって思っている人はどのくらいいるのかな。そんなことを思い出させてくれる1枚でした。

2015年12月8日火曜日

The Dawn of Grace - Sixpence None the Richer (2008)

 Official Music Video が素敵なんです。
 救い主の生まれたその日、御許へと馳せ参じる天使たちと三人の博士が登場する"Angels We Have Heard On High"。"Silent Night" では、しんしんと雪が降る現代のクリスマスの朝、一人の女性が可愛い天使たちに導かれて、救い主の生まれた馬屋を訪ねます。
 絵本のような映像に被さる消え入りそうにはかなげなLeigh Nashの歌声に心が洗われるようです。アルバム発表時にはすでに一児の母になっているのに、"Kiss Me" をヒットさせた頃と変わらない少女のような声が印象的ですね。
 "River"など恋の歌もありますが、なぜかすべてが賛美歌に聞こえてしまうように清々しく、クリスマスの喜びと祝福に満ちた雰囲気を感じます。
 バンド名の由来は、「子供が父親からもらった6ペンスで父親にプレゼントを買う」という逸話から。金銭面ではプラスマイナスゼロで何の得にもならない(non the richer)のだけれど、心は満たされる(リッチになる)よね、という意味だそうです。いかにもクリスマス向けな名前ですね。

2015年12月3日木曜日

Not So Silent Night - REO Speedwagon (2009)

 家族が好きなアニメに往年のロックスターや曲名にちなんだキャラクターが出てきます。アニメ自体は好きではないのですが、その名前が懐かしくて一緒に見ることがあります。
 その中の一人がスピードワゴン。その由来となったREO Speedwagonのクリスマスアルバムです。
 '80年代にいくつかのヒット曲はあるものの、正直言ってどの曲だったっけ?とうろ覚えなレベルのバンドですが、アニメ人気にあやかって復活したのでしょうか?(まさか!)
 雰囲気的にはロックテイストの歌謡曲風、と言うか、疾走感のあるロック、スローバラード、泣きのギター、コーラス、いろいろな要素が盛り込まれて楽しく聴けるアルバムです。
 a-ha、J. Geils Band、The Knack、Tears for Fearsなどなど、懐かしい人たちを色々と思い出してしまいました。

2015年12月1日火曜日

River - Joni Mitchell (Blue,1971)

 最近この歌がカバーされているクリスマスアルバムをよく聴くようになりました。それほど多いわけではありませんが、強く印象に残るラブソングです。
 最近、と言ってもわたしのコレクション中で、この曲をカバーしている一番古いものは1999年に出ていました。歳をとって、クリスマスパーティーは楽しいものばかりじゃないって思うようになったわたしの耳に、この歌が引っ掛かるようになったということなのでしょうか。
 I wish I had a river. I could skate away on.
 クリスマスだからと言って、どこの国でも雪が降るわけではありません。彼女がいるところでは、草木は緑のままで、川だってそう簡単には凍らない。東京もそうですよね。
 歌詞の内容を見ると、別れの原因は彼女の方にあったようです。それを悔いて、彼に会いたいと歌っている、その気持ちが切ないですね。
 今年のクリスマスには、そんな悲しい思いをする人がいませんように。余計なお世話ですが、サンタさんにお願いしておきます。

2015年7月2日木曜日

ヒーリングタイム&ヘッドラインニュース (東京MX 不定期)

 「何も見るものはないけれど何となくTVはつけておきたい。」
 そんな時にピッタリなのが、これ。
 放送局側も、 「何も放送するものはないけれど何となくTVは流しておきたい。」という、同じ考えでやっているみたいです。
 題名の通り静かなBGMと当たり障りのない旅の映像などに、その日のニュースが字幕で流れます。見ても見なくても、聴いても聴かなくても良いような内容のラインナップの中で、ちょっと毛色の変わったバージョンがこれ。
 いすみ鉄道や秩父鉄道などの地方線ののどかな風景が、ティルトシフトレンズという特殊なレンズを使って鉄道模型のように撮影されているものです。BGMは→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)のファンキーな演奏で、ヒーリングという雰囲気ではありませんが、映像はほのぼのして良いですね。
 本来の主旨とは逆に見入ってしまいます。
 番組表では「郷」という意味不明なタイトルがついていますが、これは「ティルトコレクション 鉄道」というDVDシリーズのサブタイトルで、「郷」「街」「彩」というラインナップがあるようです。

 アメリカの国立公園の風景をタイムラプス撮影(1日を数分に圧縮するような早まわし映像)した"Timeless"というバージョンも好きです。最近見かけないのでまたやってほしいな。

2015年1月3日土曜日

Pacific Rim - Guillermo del Toro (2013)

 今朝の新聞で菊地凛子と染谷将太の結婚が報じられていたのでこの映画を思い出しました。メキシコ出身のオタク監督による怪獣映画の快作です。
 太平洋から出現した怪獣が環太平洋諸国(Pacific Rim)を次々に襲います。怪獣に対抗するために造られた巨大ロボット「イェーガー」の操縦者の一人マコを演じたのが菊地凛子でした。ちなみに彼女の子ども時代の役で芦田愛菜ちゃんがハリウッドデビューして話題になりましたね。
 "Transformers"の第一作(2007)を見た時、最新のCGで表現されたスピーディーな変身とめまぐるしく変わるカメラワークに目の回る思いをしました。日本の変身ものや怪獣映画に特徴的な、全ての過程を丁寧に見せて最後に見得を切る変身シーンや、「プロレス」と皮肉られる戦いの様式美などは海外では受けないのかな、と残念に思っていたのですが、この作品では日本のセンスに近い怪獣映画が見られます。
 映画もさることながら、DVDでは監督本人による作品解説が感涙ものです。彼の怪獣愛が如何にこの作品に注入されたか、彼の熱い語りに作品以上に惹きつけられます。
 この映画を肴に、子供の頃に夢中になった怪獣の思い出話で盛り上がるのも楽しいかもしれませんね。