2012年11月27日火曜日

Tinsel & Lights - Tracey Thorn (2012)

 TVでELT(Every Little Thing)がLTEのCMに出るかでないかでもめています。というか、それがCMなので「なんだかんだ言っても出てるじゃん」というのがオチなのですが。
 それでこれです。
 Everything but the GirlのVocal、Tracey ThornのSolo Holiday Albumがでました。
 オリジナルは2曲だけなのですが、カバーされているのは普段のクリスマスにはあまり聴かない曲ばかり。比較的有名なところではJoni Mitchellの"River"、Dolly Partonの"Hard Candy Christmas"。一応、Judy Garlandの"Have Yourself A Merry Little Christmas"もカバーしていますが、全体的には神の祝福や世界の平和、子供達の楽しい時間とは関係なさそうな歌ばかりです。どちらかというと、少し悲しい雰囲気かも。
 しっとりと歌う彼女の歌声がとても耳に優しい。静かで落ち着いたクリスマスの夜にピッタリです。一人の夜に聴くと、いろんなことを思い出して少し泣いちゃうかも。
 ところでEverything but the Girlというグループ名ですが、彼らが通っていた大学の近くにあった家具屋さんのスローガンからとったのだとか。
 「あなたのベッドルームで必要な物は全て当店で揃います、女の子以外は。」
 そういう雰囲気のクリスマスの夜にこのCDを聴いたらダメですよ。

2012年11月24日土曜日

Grp Christmas Collection 1 - Various Artists (1988)

 それとは知らずに買ったLP時代の"December"(George Winston)を別にして、たぶん、初めて手にしたクリスマスのCDがこれだった気がします。音楽のジャンルに"Holiday"というのがあるのを、初めて知ったのもこの時でした。
 Grpに所属するJazz/Fusion系のミュージシャンたちによるオムニバスアルバムです。それまでJazzは小難しくて辛気くさい音楽、FusionはPopsに媚を売った軟弱なJazz、なんていうおかしな評価を持っていたのですが、このCDと出合い、Lee RitenourやDave Grusinなどの名演を聴いていっぺんで虜になりました。
 2曲を除いてインストゥルメンタルですが、定番のピアノ、ギターのほかにもフルート、サックス、ビブラフォンなどなど演奏のバリエーションが多様で飽きることがありません。
 よく知られている曲やテーマをアーティストの自由な解釈で演奏するというスタイルと、クリスマスパーティなどのBGMに洒落た音楽をかけたいというニーズが合うのか、Jazz系のクリスマスアルバムには良いものがたくさんありますが、そのなかでも上位を争う名盤と言ってもほめすぎではないと思います。

2012年11月17日土曜日

A Charlie Brown Christmas - Vince Guaraldi Trio (1965)

 スヌーピーの絵に躊躇して、長らく手にしていなかったクリスマスアルバムの名盤をやっと買いました。
 このアルバムから生まれた"Christmas time is here."は、クリスマスソングの定番として数多くのアーティストにカバーされていますね。この曲からもわかるとおり、オーソドックスなジャズの素敵な演奏を楽しめます。
 タイトルの通り、スヌーピーのアニメ番組のサウンドトラックとして録音されました。初演は1965年、昭和40年です。僕らが「オバQ音頭(オバケのQ太郎)」 でバカ踊りをしていた頃、アメリカの子供達はこんな洒落た音楽でクリスマスを祝っていたなんて、ビックリです。
 わたしのようにスヌーピーが気になって手にしなかった人は、なんで今まで避けていたんだ!と後悔し、スヌーピーにだまされて手にした人は、その思いがけない出合いに感謝する、そんなアルバムです。

2012年9月10日月曜日

The Nightfly - Donald Fagen (1982)

 J-WAVEが開局した時、このアルバムの1曲目"I.G.Y."がイメージ曲としてヘビーローテーションされてました。バイリンガルのナビゲーターを多用し、とんがった音楽番組を中心に放送を開始した局のイメージに元Steely Dan、Donald Fagenのこのアルバムはピッタリ合っていましたね。'80年代を代表する名盤です。
 ラジオ番組で局を選びながら話をする人を最近はパーソナリティーとかナビゲーター(ミュージック・ナビゲーター)と言いますが、わたしが学生の頃はDJ(ディスクジョッキー)と呼んでいました。このジャケット写真がまさにそのDJですね。ターンテーブルを前にしていますが、スクラッチはしません。音楽をかけて話をするだけです。
 最近のDJは単なる選曲者・司会者を越え、スクラッチやMIXなどのテクニックを駆使するパフォーマーになりました。前回取りあげたFatboy SlimもそんなDJの一人です。
 ビートの利いたダンサブルな曲でグイグイ押してくる現在のDJに対して、このジャケット写真のDJ Fagenは、ポップスとジャズの中間あたりの感じの落ち着いた曲を流してくれます。元気な時、落ち込んでいる時、明るい昼間も一日の終わりを迎える夜にも、いつ聴いても心地よい至上の名曲揃いです。
 Steely Dan時代から変わらない凝った音作りと美しいメロディは30年経った今でも色あせることはありません。もちろんこれからも…。

2012年9月6日木曜日

You've Come a Long Way, Baby - Fatboy Slim (1998)

 InterFM(76.1MHz)の開局は1996年でした。それまで、クリス・ペプラーやジョン・カビラが英語でナビゲートしたJ-WAVEがあったとは言え、24時間全放送が外国語というのは初めて。しかも外国人向けに開局したのでオンエアされる音楽の選曲も他局とは嗜好が違って新鮮でした(今は日本語放送も増えて普通になってしまいましたね)。
 そこで出会ったのがFatboy Slim、ロンドンオリンピック閉会式でタコと一緒に出てきた彼です。
 年をとると新しい音楽を聴くのが億劫になります。ドンドコいう強烈なビート、歌っているのか喋っているのかわからないようなボーカル、演奏ではなくいろんな音楽ソースを集めたRemixなど、いわゆるダンスミュージックとかクラブミュージックは敬遠していたのですが、これは別物という感じがしました。英国出身という土壌の違いかもしれません。普通の(というと変ですが)ロックやポップスに近い雰囲気を感じました。
 ただし、このジャケットだけは苦手です(^^ゞ。