2016年12月8日木曜日

Merry Christmas, Baby - Rod Stewart (2012)

 前回は亡くなった方の話をしたので、今度は生きている人。
 Rod Stewartって、もう70歳を超えているんですね(1945年生まれ)。年寄りのロッカーと言えばMick Jagger(1943年生まれ)と思っていましたが、彼もそんな年だったとは思ってもみませんでした。若く見えますよね。
 ロッドは去年(2015)、ストーンズも今年新譜をリリースして、いまだに元気いっぱいです。
 讃美歌無し。やっぱりそういう柄じゃないですよね。失恋の歌無し。さすが色男は違うよね。早く家に帰りたい的な郷愁の歌も無し。爺さんになったら外には出ないんだよ。
 相変わらず色っぽいしわがれ声で、素敵なクリスマスの夜を演出してくれます。Michael Bublé、Mary J. Blige、Ella Fitzgerald(virtual duet)、Dave Koz、Trombone Shortyなどロック以外のミュージシャンをゲストに迎えて、ホテルのディナーショーみたいな感じに仕上がってますね。
 イイ感じに年取ったなぁ。ちょっと、うらやましさを感じる一枚です。

2016年12月7日水曜日

超入門!落語 THE MOVIE (NHK総合 水曜日 22:50 ~ 23:15)

 閑話休題。
 子供の頃に見たアメリカのアニメに、全体は普通のマンガなのに、唇だけが妙にリアルで気になって仕方がなかったのがありました。わたしの記憶のなかでは「ディック・トレイシー(The Dick Tracy Show)」だったのですが、今、YouTubeで見直すと違うようです。
 当時は違和感の理由がわからなかったのですが、大人になってからそれが「リップシンク(Lip Synch)」のせいだと判明しました。
 日本のアニメでは口はパクパク開いたり閉まったりするだけで、口の形と台詞は連動していません。手抜きの作品だと、喋っていない時に口が開いたり、その逆だったりすることもあるぐらい。 それが、外国(少なくともアメリカ)では違うのです。
 実写の動物映画でも子豚が主人公の「ベイブ(Babe、1995)」あたりから、口の部分だけCGに差し替えて、完璧なリップシンクを実現するようになりました。

 前置きが長くなってしまいましたが、NHKのこの番組、落語を映像化して見せてくれるのですが、ただストーリーをなぞるだけではなく、なんと落語家の話に同時進行で映像を当てるという方法をとっています。しかも台詞は落語家の噺にリップシンクさせるという高等技術。百戦錬磨の役者さんばかりか、子役の鈴木福君まで見事な当てぶりの演技を見せてくれて驚きます。
 落語が面白いのはもちろん、その見事なお芝居も楽しみで、パイロット番組の頃から好きだったのですが、今秋からレギュラー番組に昇格しました。
 子供の頃はまだお笑い番組に落語の演目がありましたが、最近はとんとお目にかかりません。歌舞伎のように古典芸能扱いされて、若者からは難しいものと敬遠されているようです。
 これをきっかけに、また落語が身近なものになってくると良いですね。

2016年12月6日火曜日

These Are Special Times - Céline Dion (1998)

 今年は、正月早々のDavid Bowie(1/10)に続いて、Glenn Frey(Eagles)(1/18)、Maurice White(EW&F)(2/3)、Keith Emerson(EL&P)(3/10)、Prince(4/21)、冨田勲(5/2)、Leon Russell(11/13)と、わたしたちの世代にとって青春の支えだったアーティストたちが相次いで亡くなり、記憶に残る年になりました。BeatlesのプロデューサーだったGeorge Martin(3/8)もそうでしたね。
 彼らの陰に隠れていましたが、Céline Dionもマネージャーだった夫(1/14)と兄(1/16)を亡くしました。彼女が家族との時間を大事にしたいと言って一時活動を休止する直前に出したクリスマスアルバムがこれです。 
 そう思って聞くと、アルバムタイトルもプレゼントを抱いた彼女のジャケット写真も、特別なものに見えてきますね。
 ディーヴァ(diva)という呼び名が流行り始めたのはいつ頃からだったでしょうか。今では「歌姫」と訳されて、少し歌がうまいぐらいの歌手でもディーバと呼ばれることがありますが、本来は圧倒的な歌唱力を持つオペラ歌手を讃えて言う言葉で、「神々しい」という意味もあるそうです。
 そういう意味でまさにディーヴァと呼ぶにふさわしい彼女が、遺憾なくその素晴らしい歌声を聞かせてくれる一枚です。荘厳に力強く、時にしっとりと歌う彼女からの、愛と幸せに満ちたクリスマスプレゼントです。 

2016年12月1日木曜日

Hooray for Christmas - Janet Seidel (2011)

 この時期になると財布と相談して誰のクリスマスアルバムを買うか迷います。毎年、たくさんのアーチストがそれぞれに趣向を凝らしたアルバムを発表しますが、すべてを集めるわけには行きません。
 というわけでこのアルバムは、何年も欲しいものリストにノミネートされながら、落選を続けています。ジャケットがカワイイでしょ。でも、歌声を聞くともうちょっと大人の雰囲気です。日本人受けするようにデザインを変えていますね。
 「ジャズシンガーがクリスマスの曲を歌ったら、こういう感じになるんだろうな。」と想像する、まさにそのものズバリな感じが気持ちいいのですが、そこがまた難点でもあるのです。
 つまり、当たり障りがなさ過ぎて、「欲しい。買いたい!」ってならずに何年も過ぎてしまいました。
 ことしも早々にリストから漏れたので、とうとうレンタルショップで借りてきました。
 案の定、そつなく気持ちいい歌声に魅せられて、何度も聞いています。オーストラリアの人ですが、White Christmasをフランス語で歌っていたりして、JAZZ=おしゃれと思っているリスナーの心をうまくつかんでいますね。
 買いたくないけれど、Heavy Rotationしてしまう、不思議な魅力のあるアルバムです。

2016年11月28日月曜日

Christmas In The Heart - Bob Dylan (2009)

 年末恒例のクリスマス特集です。
 今年のノーベル賞(文学賞)はボブ・ディラン、と聞いた時にはびっくりしました。音楽も文学なのか?と言う驚きもさることながら、そういう権威みたいなものから一番遠い存在みたいに勝手に思っていたので。
 その思いは世間一般の人も同じだったらしく、彼が受章を受諾するのか辞退するのか、けっこう話題になっていましたね。
 と言うわけで、彼のクリスマスアルバムからスタートです。
 わたしは初期のディランしか知らないので、クリスマスアルバムもノーベル賞同様ディランらしくないと思っていましたが、'80年前後にはゴスペルのアルバムを出していたりして、敬虔なキリスト教徒の顔も持っているんですね。
 オリジナル曲はなく、どれも馴染みのある曲ばかり。あのだみ声で歌われると、クリス・レアかルイ・アームストロングかななんて思ってしまいそうです。
 偏屈じいさんかと思いきや、意外と気さくな性格で、お酒を呑むとゴキゲンになって歌い出す。そういう人っていますよね。このアルバムのディランは、なんか、そんな雰囲気です。
 なかでも"Christmas Island"は、スパリゾートハワイアンズの舞台でフラダンサーに囲まれたお爺さんがニヤニヤしながら唄っているような感じで唖然としてしまいました。
 プロデューサーの名前がJack Frostだったので、クリスマスに掛けたしゃれかと思ったら、セルフプロデュースの時にディランが使う名前らしいです。本当はクリスマスが大好きなのかもね。