2010年11月1日月曜日

The Sounds of Silence - Simon & Garfunkel(1964)

 彼らのラストアルバム「明日に架ける橋(Bridge over Troubled Water)」の発表が1970年でしたから、Beatlesと同じくS&Gは過去の名曲として聴いていました。洋楽を聴き始めた1970年代前半、CBSソニーが立て続けにS&Gのベスト盤を出してプロモーションをしていたので、ラジオから毎日のように流れてくる「コンドルは飛んでいく(El Condor Pasa (If I Could))」や「サウンドオブサイレンス(The Sounds of Silence)」に耳を傾けていたのです。
 生意気に三木清の「人生論ノート」などを読んで、「孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのでなく、大勢の人間の「間」にあるのである。」という言葉に頷いていたりしていた頃です。
 (I saw...)
 People talking without speaking.
 People hearing without listening.
と歌われる、現代社会において失われたコミュニケーションについて、深夜放送を聴きながらあれこれヘタな思索をしていました。
 もう難しいことを考える知恵も情熱も薄れてしまって、今ここでサウンド・オブ・サイレンス論を述べることはできませんが、半世紀近く前のポール・サイモンの予言は今も生きている、それだけは確かに言えると思っています。

2 件のコメント:

ぷりてん さんのコメント...

会社で新商品のブレインストーミングをしていて、Twitter関連の商品というような話題が出ました。既に一年以上前にIDを取ってあったのですが放りっぱなしでした・・・これを機会に少しやってみようと、つぶやいてみました。残念ながらおもしろさが解りません。それでも、いくつかつぶやいているうちにフォロワーとやらが随分増えましたが、ほとんど反応も得られず無機質なものでした。
いろいろなコミュニケーションの姿がありますが、どうも話すことや、聞くことについての能力が退化しているようにも思えます。

nobish さんのコメント...

Twitterですか。やってますね。
私は時事ネタに弱くて、まだTwitterデビューをしていません。ご覧のとおりBLOGも本来の使い方じゃないですし。
ところで、わたしの今の職場には会議がないんです。半分肉体労働みたいなもんですから。
昔の職場でやってた会議は、誰かの叩き台に対してyes/noを言うだけの創造性のないものでしたけど、無くなってみるとますます頭と耳と口を使わなくなって退化していくのを痛感しますね。