2011年12月26日月曜日

チャーリーとチョコレート工場(Charlie and the Chocolate Factory) - Tim Burton(2005)

 ティム・バートンの映画には、ちょっと不気味なキャラクターたちが沢山出て来ます。
 住人を追い出そうとする家主の幽霊、手がハサミになっている青年、ハロウィンの魔物たち、死人の花嫁、おとぎの世界の変人・奇人などなど。どれも恐ろしげではあるけれど愛すべきキャラクターとして描かれていますよね。
 ところが、この映画には、とてつもなく憎々しい嫌な性格の「普通の人間の子供たち(とその親)」が沢山登場します。彼等がいろいろな形でお仕置きを受ける、それがこの映画のメインのストーリーです。
 その仕置き人(?)を務めるのが、チョコレート工場の従業員ウンパルンパ。一応普通の人間ですが、全員同じ顔をした小人で未開の国からやってきたという設定になっており、彼の映画で活躍する異形のものたちの系列に連なるキャラクターです。彼等がお仕置きのたびに披露する歌と踊りがとても楽しくて、そのためだけに何度も見たくなってしまうほどです。
 ティム・バートンは、向こうの世界の魔物より、こっちの世界の人間の方がよっぽど嫌いなのでしょうか。

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