2011年12月24日土曜日

Season's Greetings - 山下達郎(1993)

 ホリデイ・アルバムをまだ何枚も紹介していないのに、もうクリスマスイブになってしまいました。最後の1枚は山下達郎です。
 曲を紹介される時に「あのJR東海のCMで有名な」と枕の付くことの多い"Christmas Eve (English Version)"が収録されていますが、本人もライナーノーツで「クリスチャンでもない私がクリスマス・アルバムを出すことに、どういう意味があるのか」?と言っているとおり、クリスマス以外の曲も含めた内容になっています。
 ところでそのCMですが、遠距離恋愛らしいカップルのクリスマスの夜がテーマでしたね。久しぶりに会う二人のときめきや不安をミニドラマ仕立てにして話題を呼びました。
 ことしは天皇誕生日からクリスマスまで3連休になって、家族や恋人と、いつもより幸せなクリスマスを過ごされるという方も多いのではないでしょうか。一方で、例年とは違った寂しい夜を過ごされる方もいることと思います。どんな境遇にある方にも、神様のお恵みが等しくありますように、そう祈らずにはいられません。
 さてこのアルバム、多重録音による一人アカペラコーラスで歌われる曲が何曲か入っています。歌詞は英語。英語のアカペラものと言えばマンハッタン・トランスファーなどが思い浮かびますが、一人で歌っているので声質が全部同じで英語も日本人の発音、選曲も欧米人の趣味とは少し違うようで、それがなんとも不思議な味わいです。ある意味、ホリデイ・アルバムに慣れていない方には聴きやすいかもしれません。「おしゃれ」とか「楽しい」というよりは、少し「厳粛」という方に針が振れるような聴き心地ですが、あくまでもポップな仕上がりです。
 それではみなさん、良いクリスマスをお過ごしください。

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