2011年12月18日日曜日

TRAIN-TRAIN - THE BLUE HEARTS(1988)

 泣いてしまいました。
 夜勤明けで帰ってきて、家族が出かけた後の家で食事をしている時、ふとTVをつけるとNHKのど自慢の年間名場面集をやっていました。そのハイライトに、被災地岩手県で開催された回の映像が流れたのです。
 被災者本人やその家族・友人、ボランティアで縁があった人などがそれぞれの思いを込めて歌います。土地の民謡であったり流行歌であったり、形は様々ですが、その歌には被災者への励ましや、被害にあった故郷への愛が満ちていました。どの歌も、まるでそのために作られたかのように、歌う人、聴く人の心に寄り添ってきます。

  世界中に建てられてる どんな記念碑なんかより
  あなたが生きている今日は どんなに意味があるだろう

 若い男の人がブルーハーツを熱唱していました。わたしも昔、カラオケで歌ったことがあります。その時には、「ノリのいい歌だ」ぐらいにしか思っていませんでした。それを今日改めて聴いて、このフレーズに思わず泣いてしまったのです。
 何でもない日常が、いまはとても大切でいとおしいものだと感じられます。「ささやかな人生」とか「平穏な日常」とは対極にあるような激しい歌ですが、そういうものを守っていくために走っていこう(がんばろう)というメッセージに聞こえます。その激しさ(エネルギー)に未来への希望を感じます。
 本来の意味とは違う解釈かもしれませんが、今は、そう思って聴きました。

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