2010年11月1日月曜日

Running on Empty - Jackson Browne(1977)

 映画「未知との遭遇」(Close Encounters of the Third Kind)の公開は、このアルバムと同じ1977年。このジャケットと同じように、真っ直ぐな道が地平線に向かって伸びている絵がポスターに使われていました。ロイ(Richard Dreyfuss)はその道の先に光り輝く宇宙船を見つけましたが、ジャクソン・ブラウンはまだなにかを探して走り続けています。
 ある時、冬の北海道を旅行していて原野の中にまっすぐ伸びる道を見た時、この歌が頭の中に浮かんできました。まだ自分の進む道を決めかねてうろうろしていた時です。自分はどこに向かって走っているんだろう。いや、走ってさえいないんじゃないか。そんなことを誰もいない冬空の下で自問自答したのです。
 "Take It Easy"を共作した盟友Eaglesは、この前の年にHotel Californiaに囚われてしまったけれど、オレは走り続けてるよ。これで良いのかと自問することもあるけど、走っていくしかないんだよ。
 この年になっても道に迷い続けている私は、そんな彼のメッセージを応援歌にして今ももがき続けているのです。
 "Confusion will be my epitaph"(Epitaph by King Crimson,1969)とつぶやきながら。

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