カーペンターズを聴くと胸が痛みます。
薄暗い教会の礼拝堂で、十字架に架かるキリストが描かれたステンドグラスから差す一条の光のなかにぬかずくわたしの姿が見えます。
「神様お赦し下さい、本当はわたしはカーペンターズが好きだったんです。」
このアルバムが出た時、Beatlesなどの話をしている仲間の一人がこれを買いました。それを「女みてーな歌聴いてんじゃねぇよ」と、みんなでバカにしたのです。でも、本当は、深夜放送でかかる"Sing"や"(They Long to Be) Close to You"(遙かなる影)などに耳をすましていました。ラジオの向こうから流れてくるカレンの歌声を、いつも心待ちにしていたのです。
そういう訳なので、家にはこのアルバムはありません。でもカーペンターズの歌の数々はそらでも歌える(は、ちょっとウソかな)ぐらいに良く覚えています。
"Superstar"(1971)も"Yesterday ~"同様、ラジオが歌の舞台になっていました。"V"のところでもラジオの話をしましたが、わたしにとって「ラジオから流れてくる音楽」には、特別以上の思い入れがあります。それを思うだけで、涙が出てしまうぐらいに。
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