2010年11月10日水曜日

Video Killed The Radio Star - The Buggles(1979)


 この歌を超意訳すれば、「新しいテクノロジーが古いものを駆逐していく。でも、僕には昔の方が良かったよ。」となるのでしょうか。
 年をとると懐古的になるものです。でも、そんなに老人にならなくても「昔は良かった」と思うことはありますよね。嵐よりV6が良かった。それよりもSMAP。少年隊、たのきんトリオ、いやいやフォーリーブスでしょ。みたいな。あれ、違うかな。
 この題名をつけた時点で、ある程度のヒットは約束されたみたいなものだったかもしれません。さらに、ノイジーなラジオから聞こえてくるかのような歌声も、この曲を印象的なものにしました。皮肉なことにこのエフェクトには、歌詞のなかであまり良く扱われていない"by machine and new technology"が使われています。
 CDはLP(アナログ盤)を駆逐しましたが、Video(TV)はRadioを駆逐していません。もしかしたら、さらに新しいメディアが登場してもラジオは残るかもしれませんね。似たような例は他にもあるかもしれません。
 時代の変わり目ごとにこの歌が思い出されて、そのたびに「あれ、まだRadio Starは生きてるぞ」と思うのでしょうか。
 そして、やっぱり古くても良いものは残るんだよ、とちいさくつぶやくのですね。

3 件のコメント:

ぷりてん さんのコメント...

The KnackのMy Sharona、Super TrampのBreakfast in America とこの曲を聴くとやたら当時の事を思い出します。夜中に勉強する訳でもなくラジオを聴いているとよく流れていたものです。好きな曲は他にあったはずなのに何故かこころに残る3曲です。
人間のにおいを感じる脳の部分は、記憶中枢と隣り合っていると言います。何かのにおいを嗅いだ時に昔の記憶が鮮明に蘇る事ってありませんか?私は何度も経験しましたが、これらの曲はその状況に似ています。
私のRadio Starは、既にラジオの世界から遠ざかってしまっているようです。夢中で聞いたラジオが懐かしいですね。

nobish さんのコメント...

匂いと記憶が鮮烈に結びついているという話はよく聞きますね。わたしは鼻が悪いのと(朝起きるとまず鼻をかむのが日課です(笑))、物覚えが悪いので残念ながらそういう経験はないのですが…。
My Sharonaは当時、毎日のようにラジオから流れてきていましたね。
懐かしく思って検索してみたら、そのシャローなさん本人が経営する不動産屋のサイトが見つかりました(http://www.mysharona.com/)。バンドは一発屋でしたが、不動産屋は成功しているみたいです。
ひとつの曲をめぐって、色々な人生が交錯するのだなと感慨深く思いました。

ぷりてん さんのコメント...

知りませんでした・・・Sharonaが実在の人物で、しかも不動産屋をしており自分が”その”Sharonaだと名乗り、My Sharonaという名前でWebまで作っている。
彼女に一目惚れをした少年は、名曲を作って静に消えていった。
私も、この1979年に通学の列車で一目惚れをした彼女にフラレました。全然意識していませんでしたが、先の3曲はすべてこの年のものでした。少年の感受性はピークに達していたのでしょう。もう何十年も前の事になってしまいましたが、またあの頃の事が鮮明に蘇ってきました。
 Your Sharonaと締め括られた文章はDougに届いて欲しいですね。