2010年10月31日日曜日

Orinoco Flow (Sail Away) - Enya(1988)

 それまで「ケルト」という言葉は、様々な妖精たちが登場する神話の世界でしか聞いたことがありませんでした。エンヤの実質的な世界デビューアルバム"Watermark"を手にした時、「ケルト音楽」というキーワードを聞いて、その不思議な音楽は神話の世界からやってきたのだなと妙な納得をしたのを覚えています。
 ポップスやクラシックといった商業的なジャンルに括るには違和感があるけれど、宗教音楽や民俗音楽として特殊な世界に閉じこめてしまうのもちょっと違う。静けさと荘厳さに包まれた演奏に、心が洗われるような気がしました。
 まだ、ヒーリングミュージックとしてケルト音楽が世界に広まる前のことです。
 アルバムの中では一番ポップスに近い雰囲気のある"Orinoco Flow"がヒットしましたね。題名にあるオリノコ川はカリブ海に注ぐ南アメリカ第三の大河です。何で南米なんだろう。それが今でも謎です。
 元サッカー日本代表の中村俊輔が所属していたスコットランドのチームの名前は「セルティック」(Celtic F.C.)。「ケルト人」「ケルトの」という意味です。また新しい「ケルト」を知って、自分の世界の狭さを痛感しました。

2 件のコメント:

ぷりてん さんのコメント...

少しの間にずいぶん進んでいますね。
Enyaは、すぐにCDを買いに行きました。その後LDも数枚。若い頃は、大人びた音楽を求めていたのか、渋いものをよく聞いていましたが、歳をとると今度は若めの音楽を求め出しています。Orinoco flowはその中間の時期に自然に聞くことができました。しかし、その後はどれを聞いても似た感じにか聞こえずすっかり遠ざかっていました・・・久しぶりに思い出して聞いてみます。
今では、PCオーディオというものでCDをすべてHDに入れてしまっているので直ぐに取り出せてしまうのが逆に味気ないですが。

nobish さんのコメント...

(^○^)
わたしもENYAはこのアルバムしか持っていないんです。
ところでPCオーディオですが、うちの子供たちもCDはみんなPCやiPODに入れて聴いているんですよね。私はLP世代なせいかジャケットの絵(写真)を見ないと気分が出なくて、今でもCDで聴いています。
年ですかね。